「メガガガガ!!」は素晴らしい眼鏡っ娘マンガだから応援します
今月号のまんが4コマぱれっと(2016年8月号)に面白い読切作品があったので応援していこうよ! という記事です。
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今回紹介するのは、 とく村長先生が描く『メガガガガ!!』という読切作品です。
『メガガガガ!』は、友達を作りたくても作れない内気なメガネ大好きっ子な女の子が、メガネをキッカケにクラスメイトと仲良くなるお話。
登場人物は3人。全員眼鏡っ娘(予定)。おお、ブラボー。
<登場人物①>
主人公、保津 淳海(ほづ あつみ)。「最近黒板が見づらくて」と話すクラスメイトの声を聞いて、思わず鼻息荒くメガネをオススメしようとしてしまうメガネ大好きっ子。
このコマのあと「…とか言えたらなァ」と、クラスメイトに気軽に話しかけることが出来ない自分に心を曇らす、ちょっと内気な女の子でもあります。
<登場人物②>
クラスメイトの上里 いとを(うえさと いとを)。京言葉的なしゃべり方をする艶っぽいビジュアルな眼鏡っ娘。とにかく上品で色っぽい!
(※上里さんの下の名前はTwitterで本作の感想呟いていたら、恐れ多くも作者のとく村長先生から回答頂きました…嬉しい…)
ナニコレ…嬉しい…
— とく村長(ぱれっと&MOMO8月号掲載) (@tokucho) 2016年6月25日
ちなみに上里さんの下の名は「いとを」です… https://t.co/GoZung4ehh
<登場人物③>
クラスメイトの大庭 瑠璃々(おおば るりり)。最近黒板が見えづらくなった女の子。
あまり話さないクラスメイトにもズバッと言えるし、具合悪そうに見えるクラスメイトにも心配りができる気さくで優しい女の子。
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物語は、大庭さんにメガネをかけてもらいたいけど声すらかけられない保津さんの悶えっぷりと、それを具合悪いんじゃないかと声をかける大庭さんと上里さん、という構図から始まり、進んでいきます。8ページの読み切りマンガなのでこれ以上はネタバレを避けるため省略……。
な ん て す ば ら し い 眼 鏡 っ 娘 マ ン ガ ! !
わずか1話、8ページ、四コマ15本の限られた尺の中で、“眼鏡っ娘“をテーマとした漫画として重要な部分をキッチリ抑えて描き切っています。
まず、”メガネをかけることによって、これまで見えなくなっていた世界が見える”ことについて繰り返し描写しているところ。「似合う/似合わない」で語られるファッションとしてのメガネの一面も見せつつも、クラスメイトの大庭さんの”目の悩みを解決する為の道具”としてのメガネをキッチリ描いている点が素晴らしい。
つぎに、保津さんという”メガネが好きな女の子“を、”メガネ好きの変わった女の子”として完結させず、1人の未熟な少女として、そのちいさな成長を描いている点が良い。
また、それぞれメガネのデザインが違うところ。保津さんは真面目・大人しそうなイメージにあったメガネで似合っているし、上里さんは知的かつミステリアスな魅力を引き立てるようなメガネ。大庭さんは(保津さんのイメージ上という描かれ方ですが)明るくハツラツとした印象に合ったメガネチョイス。3人それぞれがそれぞれの魅力に似合ったメガネをかけていて、見ていてとても満たされた気持ちになる…!
そしてメガネに関する知識もネタに組み込んでいるところも。普段メガネをかけない裸眼な人間にとっては、実体験を伴わない知識は得にくいもので、“眼科的領域”の専門用語等が出てくると、知識欲を程よく刺激してくれてとてもよい感じ。
以上のように、メガネ好きとしてこの漫画を読むと、情報量が濃いんですよ…!
なんですか。コレ。最高ですか。
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そんな素敵な作品であるところの『メガガガガ!!』、続きがものすごく読みたい。
今回のお話の後に眼鏡っ娘として鮮烈デビューするであろう大庭さんのちゃんとした眼鏡っ娘姿を見てみたいし、デビューの瞬間の保津さん上里さんの反応も気になるし。
眼鏡っ娘初心者であるところの大庭さんとメガネ大好きっ子であるところの保津さんの、ああでもないこうでもないと繰り広げられるだろう会話や知識も楽しみ。
主人公の保津さんからしてまだまだいろんな一面がありそうですし……。
なにより”学園モノの王道エピソード”と”メガネにきっちり向き合った物語構成”の、この2つの化学反応が読んでみたくてしょうがない。
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勢いに任せてつらつらと書きましたが、結論を言うと
連載希望。
どうか、どうか続きを読ませてください。応援しますゆえ。