木根さん×マッドマックス×立川シネマシティのコラボイベントに行ってきたよ
本日、立川シネマシティで催された『木根さんの1人でキネマ』のイベントに行ってきました。
『木根さんの1人でキネマ』はヤングアニマルDensiで好評連載中の、映画好きをこじらせてしまっているアラサーOLの生き様を描く映画×マニアのコメディ漫画。
昨年の単行本1巻の発売から徐々に噂が広まり、単行本の増刷を着々と重ね、2016年6月29日の単行本第2巻の発売を記念し、立川シネマシティでサイン本のお渡し会×映画の鑑賞会×作者アサイ先生のトークショーが開かれる運びとなったわけです。
イベントで上映される映画は『マッドマックス怒りのデス・ロード』。
ちょうど『木根さんの1人でキネマ』2巻に当映画のお話があり、お話の中で立川シネマシティの誇る「極上爆音上映」がセリフに載っていたから、というもの。
たった”それだけ“の理由で、今回のイベント開催に至ったそうで。
・『木根さん』のマッドマックス回で「極上爆音上映」の文字が上がる。
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・立川シネマシティの担当さんがネットの海からその話を聞きつける。
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・あれよあれよという間に今回のイベントに発展。
しかも作者アサイ先生、ヤングアニマル編集部、立川シネマシティ、そして映画の配給元のワーナー。関係者全員の調整が(当然ですが)付いているというスピード展開。
相変わらずフットワークの軽さでは他の映画館より一歩進んでいる立川シネマシティです流石。
イベントが行われた立川シネマシティ・シネマ・ツーは立川駅北口から少し歩いたところにあります。GoogleMapで検索してヒットする立川シネマシティはシネマ・ワンだったりしてちょっと(200mくらい)場所が違うので行きたい人は注意です。
シネマ・ツーの入り口には現在公開中の映画のポスターが貼られてたりするんですが、『ガールズ・アンド・パンツァー』(2015年11月21日公開)と、『マッドマックス怒りのデス・ロード』(2015年6月20日日本公開)のポスターが2016年7月になっても貼られてるこの現実にくらくらしてくる。
そして入り口の扉に貼られた今回のイベントの案内。
ここから俺たちのMADが始まるのだ…。
チケットの発券を済ませて、3階に設けられた特設ブースへ。
『木根さんの1人でキネマ』単行本第2巻のサイン本お渡し会会場。
特大のポップも用意してあり、フロアはイベントに来場した人々が受け取ったばかりのサイン本を皆読んでいるという異様な光景が広がっていました。
こちらがゲットしたサイン本!うおお!
当方既にKindle版で単行本は購入済みのため完全にコレクションアイテムですが大切にします!!スタンプのインクが他のページに映らないようにコピー用紙が挟まれてたり、なんだか面白い。
そしてa-Studio(シネマ・ツーで一番大きなスクリーン)で始める今回のイベント。
(※イベント中会場内撮影禁止なので写真はナシ)
まずは『マッドマックス怒りのデス・ロード』の上映。
私は昨年にもこちらで行われた極上爆音上映に足を運んでいたので、今回2回目の鑑賞となりました。
感想はというと。
爆 音 が 前 回 よ り 更 に 爆 音 に な っ て い る !
新たに導入された6000万円もするスピーカーの破壊力は伊達ではない。
音が、カラダを、殴ってくる感覚!
襲い来る爆音! ぶっこんでくるマシン! けいおんさんのグルーブサウンド!
砂埃まで強烈なリアルな音で襲ってくる。喉が乾いて仕方ない。
爆音にカラダを殴られつつ、一時も画面から目を離せる瞬間がないので、終わったあとの疲労度が半端ないのも立川爆音上映の魅力の一つ。体調は万全に。
そして上映後のアサイ先生のトークショーが開始。
・本作品の生まれた経緯
・木根さんのキャラクターとアサイ先生のキャラクター親和度について
・相棒、佐藤さんの誕生秘話
・アサイ先生の極上爆音上映の感想(実は初立川爆音!)
・アサイ先生の好きな映画/よく見る映画について
・これからの展開
などなど、貴重なお話・面白いお話がポンポン出てくる。MCのライターさんの回しの軽妙さもあってか、短いながらトピックの多いトークショーとなっていました。
そしてイベントの最後に担当編集さんから「映画の披露試写みたいに記念写真が撮りたい!」ということで我々観客をバックに記念写真を撮る出演者の面々。なんだこれ(笑)
観客も「サイコー!」と腕を振り上げるポーズや「V8を讃えよ!否、木根さんを讃えよ!」とばかりに例のポーズをするノリっぷり。
終始笑いが起こる楽しいトークショーでございました。
そんな大いに盛り上がったトークショーなんですが、なかでも印象に残った部分を挙げると、アサイ先生のコメントで
「2話で佐藤さんが登場して早速1人じゃなくなっちゃったんですけど(笑)結局木根さんは1人で映画観てますからね。2人で観てても1人(笑)」
細部は異なるかもしれませんが。。。
このコメントがまさに『木根さんの1人でキネマ』のテーマでもあると思うのです。
例え、どんなに大勢で映画を観に行っても、受け取り方は”人それぞれ”で。
自分の育ってきた環境、経てきた経験、観てきた景色の違い。
それら、”自我”とも言える部分が皆違うから、同じ作品を観て全く同じ感想を抱くことは出来ない。(全てに)共感することは、分かり合えることは出来ない。
それは作中の木根さんの抱える悩み苦しみそのものであり、読者に強く響く部分。
結局僕らはひとりひとりが「1人でキネマ」。
映画を観て、漫画を読んで、それぞれがそれぞれの感想を自分だけの宝物にして、時に言葉を交わし合い、時に拳を交わし合う。
みんながみんな、きっと心の裏側に木根さんが住んでいて、事ある毎にジタバタ悶え苦しんだりしてるはず。きっと。
話がとっちらかった気もしますが、本作が読者皆の心に響いているのは、心動かされているのは、そういうことなんだと思います。
まだまだ、あんな話題、こんな話題で我々読者を楽しませたりヒヤヒヤさせてくれるだろう『木根さんの1人でキネマ』を今後も応援し続けていこうと思います。